ガソリン2週連続最高値 きょうから補助金拡充 なぜトリガー条項が復活しない?
資源エネルギー庁が6日発表したレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均、4日時点)は前週と比べ0.9円高の1リットル186.5円となり過去最高。
ガソリン価格高騰の要因は主に3つ
- ドル高(円安)
- 産油国が価格の高止まりを狙った減産
- 補助金の縮小
3つの要因のうち、政府が国民に向けて行うべきは「補助金の縮小」の対策。
政府は負担軽減を再開したがタイミングが遅すぎやしないか?
政府は今日(2023/9/7)から補助金延長により負担軽減を再開したがタイミングが遅すぎやしないか?
理由は明白。原発処理水放出開始(2023/8/23)に補助金延長延長の発表のタイミングを合わせたから。高まるであろう批判を和らげるためだ。遅すぎるとはいうものの、やらないよりはやった方が良いというのはその通り。
『凍結されているトリガー条項』はなぜ復活しないのか?
ただ、最近話題に上がる事が多い『凍結されているトリガー条項』はなぜ復活しないのか?
そもそもトリガー条項とは”レギュラーガソリンの全国平均価格が3か月連続で1リットル160円を超えた場合、ガソリン税の暫定税率分の1リットル25.1円を減税し、3か月連続で130円を下回れば特則税率を復活する”というもの。
凍結されたトリガー条項が復活すると25.1円が減税されるので、ガソリン価格は160円台となる。元々法律で定められたトリガー条項を復活させれは良いだけの話なのだ。しかも補助金延長よりもガソリン価格は安くなる。
では何故トリガー条項を復活させないのか?
理由は…
- 補助金で自民党の票田である原油事業者に金を渡すことで恩を売る(選挙対策)
- 経産省は業界に補助金を渡すことで自分たちのコントロール下におきたい
- 財務省は何があっても減税したくない
- 使い切れていない予算で賄えて、なお且つ、国民にやってる感をアピールできる
いったいどこ向いて政治やってるんだか。。。
極めつけは鈴木財務大臣のこの発言
「トリガー条項の発動は見送る。発動終了時に大幅な価格変動が生じて、発動前の買い控えや、終了前の駆け込み、流通や販売の現場に与える影響が大きい」
アホすぎる。生活に直結してるガソリンで買い控えできるワケないだろ。逆に買い控えできるならやり方教えてほしいわ。マジで国民を舐めてるだろ。
家計から物流業まで、ガソリン価格の高騰がどれだけ日本経済の足を引っ張っていることか。ひいては物価高騰の要因になっていることか。心の底からうんざりする。
立憲民主党もどのクチがトリガー条項復活をアピールしてんだ
一方、立憲民主党もトリガー条項復活を叫ぶものの、どの口が言ってるんだ。
2009年に暫定税率撤廃・ガソリン値下げをマニフェストの目玉として政権を獲った当時の民主党は、温暖化対策&赤字国債削減を言い訳にして無かった事にしやがった。
「ガソリン値下げ隊(笑)」ってなんだったんだよ。
注目NEWS
日銀 高田審議委員の発言「アメリカの景気が思ったより強く、これが影響を及ぼしているところ が大きい」
円が弱いというよりもドルがメチャメチャ強い。ユーロに対してもドル高だし。日本も金利を上げろ、という意見も出るが、発言の真意としては「日銀に今やれることはありません」ということ。経済学者も予測できなかった米経済の好調は日本にとって痛し痒し。
岸田総理 ASEANに対し、デジタルや海洋など5000人の人材育成支援策発表
従来のODAとは違う「より対等でより水平で日本にも利益になる」方針を打ち出したのは評価できる。デジタル分野では日本より進んでいるASEAN国もあるので、ノウハウを吸収するべき。これまで中国と密に連携してきたASEAN諸国だが、中国の十段線主張には反発を強めている。日本はASEANと連携するチャンス。にしても中国はヘタ打ったな。
内閣改造の発表が後ろ倒し 国民民主が連立入りの可能性
自民党としては野党分断や支援団体の取り込み等のメリットあがる。ただ、国民民主がこのタイミングで連立に参加するメリットがあるのか疑問に思う。自民に取り込まれる可能性が高いし、維新ほどの存在感を示せていない現状で、ご褒美に大臣ポストを1つもらったところで政治的な発言力が強まるとは思えない。
コメント